池田町立美術館から眺める北アルプス

池田町立美術館から眺める北アルプス

高瀬川

高瀬川


人と自然、そして企業が調和する場所 信州・池田町

池田町の工業の歴史は製糸業に始まります。それはこの地域に水が豊富だったことが大きく起因し、明治10年ごろから始まった池田の製糸業は大正時代に全盛を迎えます。昭和4年の世界大恐慌やナイロンの発明の影響により多くの製糸工場が閉鎖しました。
昭和20年川崎市より黒田精工株式会社(現在東証2部上場)が疎開し、製糸工場の建物を利用して操業しました。ここに池田町の工業の基盤が確立します。その後同社で技術を習得した機械加工技能士が独立し、新たな製造業を興すことなどにより現在の池田町の工業を支えるまでに発展しました。
また昭和34年池田町の工場誘致第1号として株式会社セコニック(現在東証2部上場)が進出し、近年では平成3年にケル株式会社(現在JASDQ上場)、平成13年に朝日食品工業株式会社が町の誘致施策により操業を行っています。
工場団地造成は、昭和54年から林中工業団地の分譲が始まり14社(約10ha)により完売。現在の池田町の工業は恵まれた良好な自然環境の中で、工作機械・電子デバイス関係の中核企業を中心に除去加工・研削研磨・精密加工・組み立てのほか、食品関連工業、伝統工芸品産業など多彩な企業が集積し、発展を続けています。

  • 池田町の人口(世帯数)/10,673人(3,737戸) ※平成20年10月1日現在
  • 工業事業所数(従業者数)/29社(976人) ※平成19年工業統計調査(従業員4名以上)
  • 製造品出荷額/217.6億円 ※平成19年工業統計調査

池田町の社会生活環境

安定した気候の中で、技術者は優れた技術に取り組み製品品質を保証しています。典型的な内陸性の気候で年間を通じて降雨量が少なく、精密機械加工、電子加工に好条件であることから多くの企業が立地しています。

  • 年間平均気温/約11.2℃(約15.90℃)
  • 平均湿度/65.30%(63.00%)
  • 年間降水量/905mm(1,466mm)

※( )内は東京の平均です。

ネットワークインフラ・光通信

NTT株式会社の光Bフレッツサービスがいち早く開通し、町内一帯で利用が可能となっています。光高速通信の特性を活かした高度な産業情報システムの構築も可能です。

上水道・下水道

北アルプス伏流水の豊富で良質な「おいしい水」が供給されています。検査結果も水質基準をすべて満たしており、池田町の水道水は安心してお飲みいただけます。自社井戸の併用により清酒や豆腐、飲料など水を源とする食品工業も育っています。
下水道の普及率は100%となっており、どこからでも下水接続が可能となっています。暮らしやすい生活環境が提供されるとともに、公共水域環境の改善に取り組んでいます。